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第9回公判
詐欺犯の顔じゃねえ
どうやら本日入った情報によれば
裁判所の夏休みは異様に長いらしいのです。
犯罪を犯してつかまるなら、
夏以外を選んだほうがいいですね。
つまり、夏休みの間は
裁判が行われないわけで、
その間は蒸し暑い拘置所で
拘留されるわけだから。
これは、つらい。
身体の弱いやつは死ぬかもしんない。
まあ、記事を書くうちらライターも
その前にたくさん傍聴して
おかないとまずいわけです。
頑張って傍聴に行こう、
と思っておりますが、う〜ん。
それにしても最近、
裁判所に行くと傍聴ファンが
増えているように思います。
特に、強制わいせつ、
強姦などは人気プログラム状態で、
満席に近いことも多い。
裁判所もその辺は配慮しているのか
大きめの法廷。
椅子が映画館のようでナイス。
さて先日は初めて詐欺事件を傍聴しました。
残念ながら法廷は狭く、
硬い長椅子。
これに、1時間座っていると、
少しお尻がいたくなるのです。
余談ですが、
座布団を持ちこむことも考えましたが、
なんとなく怒られそうなので
今のところ、やめております。
本題の詐欺事件に戻りますが、
腰縄手錠で表れた被告人を見て驚愕。
「なんで、こいつが!」
と思う男でした。
とにかく、ボケ−ッとした顔。
推定身長は160。
頭はうっすらと禿げ、
ヒゲの濃いタイプ。
志村けん演じる『変なオジサン』を
想像していただければ、ぴったり。
実際の年齢は29歳でしたが、
35歳過ぎに見える容姿。
しかも、癖なのだろうか、
やたらと周囲をきょろきょろ見るわけです。
被告席に座っていなくても
一見してすぐに挙動不信人物
だと思われるタイプなのです。
反抗は見知らぬ外国人に
街で声をかけられ銀行の通帳と
偽造印鑑の押された
引出し用紙を手渡され、
「これで金をおろしてきたら
分け前を半分やる」
と言われ、銀行に提出。
もちろん、それは盗まれた通帳で、
偽造印鑑だと知っての犯行。
まあ、よっぽどのんびりしている
行員でなければ
誰でも怪しいと思う風体、雰囲気。
窓口行員が通帳を照合すると、
やはり盗難届が出ているもの。
で、
即、通報で駆けつけた警察官に
逮捕されたというものでした。
罪状は詐欺罪、
及び有印私文書偽造、同行使
という役がついたものでした。
まあ、この男がマジボケなんですわ。
仕事にもつかずブラブラしてて、
まれに就いた仕事も
常に無断欠勤などで解雇。
で、金がなくなり、
街をふらついているときに、
身も知らぬ外国人の口車に
乗ってしまった、というわけです
典型的なダメダメ人間。
情状証人には被告人のお父様
(いなかで漁業をされているそうで日焼けしてました)
が出て、
涙で声を詰まらせながら叫んでいました。
「裁判長様、なにとぞご容赦を!」
ところが、父親の叫びを聞いても、
この息子ボケ−っとしてるだけ。
自分が何を悪いことをしたのかすら
全く理解していない様子。
あまりにもボケすぎていて、
面白くもなんともない。
普通、詐欺犯てのは
詐欺師に見えないような、
真面目そうな顔をしてる人が多いといいますが
馬鹿面もアリなんでしょうか?
しかも、犯罪の内容的にも
ドラマがなく、結局、原稿的には
自らこの事件は没にすることにしました。
いずれは、結婚詐欺とかを
傍聴したいんだけどな。
どうやって相手をたらしこんでいくか。
そういうテクニック知りたいと思いません?
どうやって女をその気にさせるのか。
知りたいなぁ。
すごく為になるテクニックかもしれない。
冒頭陳述では検察官が
「被告人は自慢の局部、
えーっ、最大で30センチであります。
えーっ、これを武器に被害者を姦淫し、
愛している、
結婚しよう、
締まるね、
などの甘言を耳元で連発。
さらに、
結婚の為には借金の返済をしなくては、
と被害者から
現金500万円を搾取したものである」
なんて。
もう、被告人質問なんか
滅茶苦茶盛り上がって。
「どうやってやったんだ」
「はい、いつも2時間ぐらいナメて」
「人をナメるのもいい加減にしろ」
「ええ、ですから優しくいい加減で」
なんて。
ああ、結婚より結婚詐欺の
傍聴に憧れる毎日です。
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