雑文魂(C)しまはるよし


第14回公判

法廷羞恥プレイ

前回、傍聴デート希望者を募りましたが
全くメールの反応なし。

ちぇ、みんなデブは嫌いなの、
そうなの、ふん。
と、ひねくれ気味の今日この頃です。

裁判所はようやく夏休みの喧騒時期が過ぎ
比較的傍聴も楽になってきました。
気候もよくなり、
まさに傍聴のするのにふさわしい季節。

いよいよ傍聴の秋なのです。

ところが
ここのところなかなか記事になりそうな
面白い事件に遭遇しておりませんでした。
何故かみな否認してしまうわけです。

先日傍聴した猥褻図画販売目的所持も
入廷する前は期待していた事件でした。

なんと被告人が女性の名前。

なぜか美人を想像してしまう、
美しい名前だったのです。

(これは、ひょっとすると最近流行りのネットで
自分のモロ出しヌードを売った女かもしれない。
どんな身体、いや顔してんだろうなぁ)


という淡い期待があったのです。

ところがーー。
被告人は50歳を過ぎた太ったおばサン。

フーフー息を切らしながら
転がるようにして歩いて入廷します。
(保釈が認められていました)

某会社の取締役であり
ビデオショップを経営しているそうです。

まあ、そこに陳列してあった
薄消しビデオが
取り締まりの対象となるのですが
なんとこのおばサン被告が
ビデオの猥褻性について
争うと言い始めたのです。

押収されたビデオ約400本のうち約20本に
ついては猥褻性を認めるが
残りに関しては問屋から
〔平気だから〕と言われて
陳列したものらしいのですな。

結局、法廷で一本一本上映するわけにもいかず
次回に代表的な数本を
裁判所に提出することに
検察側と弁護側で折り合いがついたようです。

しかし、イマドキの薄消しビデオって
正直言って丸見えですから。
裏ビデオの業者が
扱っているぐらいですからね。
有罪になるのは間違いないんですけど。

とりあえずは
押収した証拠品のなかで
一本だけが証拠として
裁判でも提出されたのですが、
そのタイトルを読み上げる前
わずかに躊躇する検察官の顔を
ワタクシは見逃しませんでした。


「被告人は猥褻図画と知りながら、
これを販売する目的で……

(約1秒)



ば……








『爆裂マン汁巨乳』
(実際には小声で)








などビデオ400本を所持したものである」


静寂のなかで唐突な言葉が出てくると
人間は猛烈におかしくなるものです。


なにも、『爆裂マン汁巨乳』を
代表的な証拠品としなくてもいいのに。


久々に法廷で噴出しそうになりました。


さらに、この裁判で面白かったのは
裁判長が女性だったこと。

なにしろ証拠品ですから、
裁判長もしっかりチェックしなきゃいけないわけです。


いまごろ、あの美しい裁判長は
見ているんでしょうね。






『爆裂マン汁巨乳』







今回の裁判から学んだ教訓は
もし、アダルトビデオの制作をするなら
口にするのも恥ずかしいほど
ハレンチなタイトルにすること。





すると、逮捕されたときに
一瞬だけ羞恥プレイ的な
感覚が法廷で体験できます。



え、違う?
 

裁判所で会おうTOPへ戻る


第15回公判へ