雑文魂(C)しまはるよし


第17回公判

極道記者

すっかり更新せずにすみません。
というか、最近は裁判傍聴に慣れてしまって
皆さんにお伝えするお話のレベルなのかと迷うことしきり。

どうにも刺激的な裁判が少ないのです。

強制ワイセツに覚醒剤。

最初は面白いと思ったんですけどねぇ。

所詮、法廷は意思の弱いヤツの懺悔大会ですから。
シャブ系に関しては必ず、再犯してるし。
強制ワイセツもほとんどが痴漢ばかりだし。

ちょっと目先を変えてみようかなぁ、と傍聴したのが


恐喝です。


そう、人を脅して金品を巻き上げるというヤツ。


でも、久々にビビッた法廷でした。

まず、入廷した瞬間に
場違いな自分に気が付きました。
ビシっとスーツを着た
どう考えても会社員でも公務員でも
ない怖い感じの傍聴席の方々。

腰縄手鎖で格子の向こうにいる
お方はフリーツ姿では
ありますが、妙な迫力アリ。

冒頭陳述で

「被告人は○○会系○○○組
○○組若頭という立場にありーー」

ああ、極道だった!
 

と着席してから後悔。

夕刊フジの記事では
極道が犯した事件では読者との接点が
あまりにもないために没候補でしかないのです。

それでも、次の裁判まで時間があったので
いきなり途中退廷せず傍聴。
もはや、HP更新のために極道のなかに
身を置いたようなものです。

犯罪の内容的には
金を貸していた青年実業家が倒産、
夜逃げして、
それを追いかけ、ようやく確保。

でも、ビビッって青年実業家は
表に出ず、
とりあえず850万円借りたお金を
1100万円にして返すことで合意。

で、頑張って返した後で
「挨拶がない、謝罪がない」
と。

極道らしいといえばらしい行為です。

都内某繁華街にある事務所まで来い
といわれて恐れながらも行ったところ

「てめぇ、埋めるぞ」

とか

「殺すぞ」

とか

「痛い目に遭わないと
わかんねぇのか」


当然のようにいわれて、

被告とは別の名前不肖の若い男と
太った男に首を締められるなど暴行を受け、
さらには
銃口を突きつけられて

1、毎月3万円を一生払いつづけ、

2外車を持ってくる、

3、ノミヤの負けを全額耳を揃えて払う
(これはある意味で当たり前かもしれないけど)

という条件を飲まされたそうです。

で、青年実業家が
刑事告訴したというわけです。

検察が証人として出廷させたのは
被害者の青年実業家でした。

本来なら証人は
傍聴席から入廷するのですが、
こういう場合、
身の危険などがあると検察も判断したのでしょう。

裁判官が登場する奥の扉から入廷。
スーツをピチッときた、
たしかに青年実業家風。
でも、どこかに胡散臭さも感じます。

その青年実業家が入廷した瞬間でした、
ワタクシの後方に座った男と
隣に座っていた男
(どちらもチーマー風で大学生かと思っていた)が


「おら、○○金かえせや、おお!」
「○○! この詐欺師野郎が!」




と叫んだわけです。
(被告のお仲間の方たちだったんですね)

書記官が立ち上がり、
裁判長の顔が鬼の形相にかわり

「そこの二人、退廷しなさい!」

最初は、誰が声を発したのかわからず
人相の悪いワタクシなどは
間違えられて
裁判長に瞬間でしたがにらみつけられる始末。


これ以上騒ぐと法廷侮辱罪になりますので、
発言者2名は
すっと立ち上がり退廷。

(ほっ)

でも、裁判所の方からすれば
こういう裁判を傍聴している人間は
みな関係だと思っているかもしれません。

いろいろ見てきましたが、
やはり本物極道モノは迫力があります。

被告人は証言席に座った被害者を
無言で睨みつけます。

やはり、本物の迫力というのは
ヤクザ映画などでは体験できない
リアル感がありますな。

被害者の証言が続き、
実際に暴行をうけたという
名前のわからない被疑者の
人相風体に質問が及びました。

若い人はグレーのスーツを着て、
髪は短髪で、繭が細かったそうです。

問題なのは、この後でした。


「太った人はGパンに黒のフリーツ、
体重は100キロ以上あり、口ヒゲがありました」



この供述が始まったときの
裁判長の視線は今でも忘れません。


それは、ワタクシの傍聴する
当日の風体そのままだったのです。


(お、俺じゃねえよ!)
という顔をしていると、
被告の若頭がジロリ。

(ワタクシではありませんよね)
という顔をするしかありません。

でも、ヤバ過ぎて目が見れない、
周りもそういう方たちだから
キョロキョロもできない。


じぃ〜っと耐えておりました。


でも、この青年実業家氏も怪しい感じで
普通、相手が極道だってわかった上で
お金借りますかね?
で、逃げますかね?

今は暴力団対策法もあるんで、
極道の人たちも名刺出しただけで
パクられる時代。

追い込みかけるのも大変なんでしょうなぁ。


今回の裁判から学んだ教訓は
不明の犯人がデブの場合、傍聴しないこと。

だって



今回の視線で一番怖かったのは
裁判長だったんだもん。

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