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第24回法廷
意外なモテ男
最近は傍聴席から被告人の表情を見ると
どういう犯罪を犯した輩なのか、
だんだん想像できるようになってきました。
やはり、暴力事件系は暴力的な顔ですし、
窃盗犯は泥棒顔です。
人相風体でベテランの警察官は
犯罪者を見抜くといいますが、
こういう人相学的な見分け方を
経験のなかで学ぶのではないでしょうか。
意外に顔立ちに関係ないのが
わいせつ犯。
二枚目の若者が強姦魔だったり、
顔立ちの整ったビジネスマンが
痴漢常習者だったりします。
つまり、みんなスケベ、
誰もが猥褻犯にはなりうる
ということでしょうか?
ただし、スケベ顔というのも
確実に存在します。
もう、どっからみても、誰が見ても
Hそうな顔というヤツ。
そんな
普遍のH顔を持つ男の
罪状は
覚せい剤取締法違反でした。
本来、まず保釈されない罪なのですが、
何故か被告人は保釈されており、
傍聴席から被告席へ。
雰囲気としては
ぴんから兄弟の宮史郎を小型にし
芸能人としてのオーラを取り払ったような感じ。
第一印象は誰が見ても
変なオジサンでしょう。
どっから見ても女性にモテる
タイプではありません。
実は
この変なオジサンは自分では覚せい剤を
使用したわけではありませんでした。
(所持、使用がなかったゆえに
保釈されたのでしょう)
事件のあらましはーー。
被告人は職業・タクシー運転手。
ある日、新宿歌舞伎町を流しているときに
被害者であるフィリピ-ナを乗せたそうです。
仮に名前をナタリーちゃん、とでも
しておきましょう。
この変なオジサンはナタリーちゃんを
お客として乗せただけなのですが、
気に入ってしまったわけです。
(可愛い子やなぁ)と。
で、店を聞き出し
ナタリーちゃんが勤めるお店に
頻繁に通っていたそうです。
ある日、ナタリーちゃんから
「ワタシ、ヘヤ、テレビナイ、サビシイデショ」
と言われ
「じゃあね、俺がTVプレゼントするよ」
ということになったそう。
次の休日には彼女の部屋に
TV&配線工具一式を持参して訪れたそうです。
TV配線=部屋にあがれる。
という目論見があったのでしょう。
ところがナタリーちゃん、
部屋に上げるのを拒絶。
「ヘヤ、ヨゴレテル ミセル、ハズカシイデショ」
この発言に対して
この被告人は非常に頭にきたそうです。
で、犯行が頭にひらめいたと言っておりました。
(計画性という部分で争いがありました。
家から覚せい剤を持ってきた時点で
計画性があったはずだ、と)
こいつ、いろんなことを
期待してたんでしょうねぇ。
部屋にさえあがれば、と。
部屋にあがることは失敗したのですが、
しかし、デートをする約束はしていたため、
ナタリーちゃんとカラオケ、ゲームなどで遊び、
最後は居酒屋でお食事。
そこで、ナタリーちゃんが飲んでいた
日本酒に隠し持っていった
覚せい剤を溶かし入れたわけです。
(3年前に購入したものだと証言していました)
居酒屋から出ると覚せい剤で
急に身体に変調をきたすナタリーちゃん。
車のなかで暴れたり、
意味不明のタガログ語を叫んだり。
すると、被告人は
「少し休めるところへ行かなくては」と
そのままホテルへナタリーちゃんを連れこみ
翌朝まで何度も何度も陵辱したそうです。
とんでもないヤツです。
ところが、検察官の尋問では
「無理矢理ホテルに連れ込んだわけではありません」
「S◎Xに関しても、強要した覚えはありません」
などとほざくわけです。
プチンと切れた検察官、
「あのね、覚せい剤で心神喪失状態にしておいて
あんた、好き勝手やったんだろ!
いわば、強姦みたいなもんだろ。
誰が、あんたとの行為を望むわけ?」
と強気で責める責める。
まあ、どこから見てもスケベ丸出しの
オッサンですからね。
検察官が怒りたくなる
気持ちをわかります。
しかし、情状証人を見て、
ワタクシも怒りたくなりました。
登場したのは被告人の妻、
すらりとした美人のまだ若い中国人。
(これは、偽装結婚なんじゃないか?)
と誰もが疑いたくなるような
美しい奥様なのです。
「悪イ人デハアリマセン。
ヤサシイ。マジメ人デス」
と徹底的にご主人をかばう中国人妻。
「相手ノフィリピンノ人カラ、
主人ガ口説カレテイタト聞イテイマス」
「ワタシ、主人、許シマス」
男は顔じゃないのです。
今回の裁判から学んだ教訓は
家電をおねだりされても
簡単に
部屋に入れると
期待しちゃダメ!
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